アメリカ横断七日目

ローノークを出発し、お昼過ぎにはワシントンD.C.に到着。

国防総省(ペンタゴン)


近づこうとすると、カーナビが狂う(道じゃないところを指し示す)ようになり、大層ビビる。そもそも、GPS用の衛星を打ち上げたのは彼らなだけに何があっても不思議じゃない。結局、道もよく分からなくてフリーウェイを通りながら外壁の一部をカメラに収めたにとどまる。何となくすごくヤバいことをしている気になってドキドキした(やってることはただの車の運転です)。


その後、市内に地下鉄で移動し、tourmobile という乗り降り自由な観光バスを利用して一通りの建物を巡りました。以降ダイジェストでお送りします(手抜き)。

国会議事堂(U.S. Captol)


「マーズアタック!」とか「インディペンデンス・ディ」とかで爆破されてたところ(そういう解説はどうか)。

ホワイトハウス


フェンス越しに見える中庭が、毎朝大統領が一言述べてるところです。


夜は、ダラス空港近くのホテルまで戻って就寝。

アメリカ横断六日目

mizuguti2006-07-06

今日はテネシー州ノックスビルから、バージニア州ローノークまで移動します。

Great Smoky Mountains National Park

名前から連想するのは、やっぱり「のび太の大魔境」なので、果たしてこの国立公園の名前を日本語訳にすると何になるだろうという話題に、自信満々に「煙草好きの山脈」じゃないかな、と答えて、なぐさんに冷静に「Takuさん、それはスモーカー(Smoker)だと思うよ!」とツッコまれたのでした。Smoky(=けむる)方な!知ってる!(負け惜しみ)
ハイクコースを辿って滝を見たり、野生動物が見られるループをぐるりと回ったりと中々に自然を満喫しました。
公園を縦断して、南から抜けると、そこはチェロキー族の居留地。たくさんの土産物屋が連なっていました。ちなみにMacOSXでは、チェロキー文字が入力できます(どうでもいい情報)。



夜は、ペットショップで晩ご飯購入か!?という危機を脱したりしながらローノークで就寝。明日はワシントンD.C.です。

アメリカ横断五日目

mizuguti2006-07-05

今日は雨。そうか地球には雨が降るんだ。普段カリフォルニアに住んでいると「天気を気にする」ということを忘れてしまいそうになる。だから、これでいいのだ(びしょぬれになりました)。

Mammoth Cave National Park

ケンタッキー州にある世界一広大な鍾乳洞。僕はRPGが好きな心と同じ心で洞窟が大スッキなのであるが(正直)、そういうと何だかしょぼい気がする。とは言えD&D狂いのみなさんも洞窟と言われれば心躍るに違いない。関係ないが、英語だと洞窟の張り巡らされた経路全体を称してCave Systemと言う。Systemが付くと何でもカッコよくなると思う。あと、Caveというと常に斜め上を行く(関係ない)*1
レンジャー(馳夫さんだ!)がガイドしてくれるツアーに参加しないと洞窟深部には立ち入れない。Historic Tour 2時間コースというのに参加したのだが、昔の洞窟探索では、ランタンの点灯時間が洞窟内の到達範囲の制限になっていたという話が興味深かった。当たり前だが、ランタンが2時間点灯する場合、行きと帰りで1時間ずつ消費して、つまり入り口から1時間の距離というのが到達可能な最大深部となる*2。テクノロジの制限が、そのまま人間活動の制限となる、という話に必要以上にドキドキしてしまう。テクノロジは人間が生み出したものだけど、その人間もテクノロジに組み込まれて動作する系(システム)の一部である、という話。まぁ、それもRPGぽいね(そして妄言だ)。
洞窟内の冷気にやられたのか、それまで元気だったデジカメの電池が一気に空になってしまったので、あまり写真がないのが残念である。洞窟内は、太った人が抜けられない細くて曲がりくねった道(Fat Man's Misery)や、逆に広大な縦穴(Mammoth Dome)などがあってとても見応えがある。洞窟最高(結論)。

Country Music Hall of Fame & Museum

カントリーミュージックの中心地Nashvilleにある博物館。Museumは残念ながら閉店時間だったので、Gift Shopだけ眺めることに。エルヴィスコスプレグッズは残念ながらなかったよ(何を探しているのか)。

今日はテネシー州ノックスビルまで移動して終了。

*1:Cave+斜め上でgoogle様に聞くとよい

*2:複数持てば距離は伸びるけど、ランタンの点灯時間が到達範囲の制限となるという話は変わらない。無限個持てるわけでもないし

そんなわけで、エルヴィスと言えば、ジャック・ウォマックの「Elvissey」。「Ambient」「テラプレーン」「ヒーザーン」に続くドライコ・シリーズの第4段。キリスト教が失墜した未来ではエルヴィスの復活を信じるエルヴィス教が台頭しており、この未来社会を牛耳る大企業ドライコは、平行世界(時間の進みが違うため、まだ1950年代である)へと続く異空間トンネルを使って、エルヴィスを誘拐しに行く計画を企てていた、というまぁ、なんともふざけた小説。我々の時代のエルヴィスの人となりを知った後で読み返すと、この平行世界のエルヴィスがまたとんでもない野郎でおもしろい。ふざけたあらすじとは裏腹に、物語は、黒人問題や夫婦と妊娠の問題などの重いテーマを巡る。本当、ウォマックは素晴らしい作家です。

Elvissey (Jack Womack)

Elvissey (Jack Womack)

アメリカ横断四日目

mizuguti2006-07-04

今日は、テネシー州メンフィスまで移動。ミシシッピ川のほとりにあるため交易産業が盛んで、例えばFedExの本社はここメンフィスにある。市内観光中、運転手兼ガイドの言った「FedExUPSが合併したら、うんざり(Fed-Ups)だ!」という冗談が妙におもしろかったのでここに記しておく。

Elvis Presley's Graceland

エルヴィス・プレスリーの豪邸。数日前に小泉首相が訪問したため、日本語の垂れ幕(ようこそ、メンフィスへ)が残っていた。リビング、キッチン、寝室、娯楽室、仕事場といったものから、ずらっと並んだエルヴィスの衣装や銃のコレクション、ゴールドレコードなどを見ることが出来る。さらには実際にエルヴィスが埋葬されたお墓もある。まさにエルヴィス・ファンの聖地。入場時に渡される携帯型プレイヤを使って、音声ガイドを聞きながら回れるので、要所要所でエルヴィスの歌声が聞けて大変よい。やっぱり彼のカリスマ性というのはすごかったんだなぁ。エレキの若大将じゃ勝負にならないよね。

National Civil Rights Museum

休館日だったので中には入れず(ガクー)。すぐ横は、Martin Luther King Jr.が暗殺されたロレイン・モーテル(Lorraine Motel)。モーテル前の碑には創世記 37章(Genesis 37:19-20)の文言が刻まれている。

They said one to another. Behold. Here cometh the dreamer... Let us slay him... and we shall see what will become of his dreams (Genesis 37: 19-20)

不覚にもぐっとくる。これだけでも行った甲斐はあったかな。思えば英語の授業で聞かされた「I have a dream」の演説には、何の感慨も抱かなかったけど、改めて歴史を知ったあとで聞くと涙がこぼれそうになるくらい心が動かされるので、年を取るのも悪くない。

Rum Boogie Cafe

ビールストリート(Beale St.)沿いにある、ブルースの生演奏付きバー。David Bowenというおっさん(失礼)の率いるバンドが演奏してたんだけど、これがもう!すげぇうまい。ステージの横で、仁王立ちでベースをつまびく眼鏡のおっさんに惚れそうになったよ。ブルースってあんまり興味ないジャンルだったんだけど、聞いていると自分の知っている様々な曲に現れるフレーズがテンコ盛りであり、いわば逆サンプリング状態。原点はここだったんだ、すげー。演奏が終わった後、彼らのCDをお買い上げしてしまいました(弱い)。でもやっぱりCDではあの生演奏の熱狂にはかなわないのでありました。

アメリカ横断三日目

mizuguti2006-07-03

今日はオクラホマ州オクラホマシティまで移動します。

Cadilac Ranch

テキサス州アマリロにあるキャデラックランチ。地面にキャデラックが突き刺さっている(そのまま)。落書き自由なので、来る人来る人、皆スプレー缶で落書きをしている。(うちらも)書いた!余ったスプレー缶をもらったので、それで書いて、また他の人にあげた。バトンタッチみたいでなんとなく美しい気がする(そうか?)。


しかしテキサス州は本当に真っ平らだなぁ。地平線を見ながら、今日の走行距離は約550 mile(885 km)。
途中でたくさんの牛さんが放牧されているのを見たので、夕食はステーキ@Cattleman's Steak houseです。んま〜い!

アメリカ横断二日目

mizuguti2006-07-02

今日は、ニューメキシコ州サンタフェまで移動します。

Meteor Crater

アリゾナ砂漠の隕石孔。約5万年前のものだそう。ちなみに、併設されているMuseumでは、隕石関連の話題ということでツングースカ大爆発(ロシア)の新聞記事を見たり、隕石衝突シミュレータで巨大隕石をぶつけて地球を破壊したりできる。是非、日本の「隕石まんじゅう」と「隕石音頭」も展示に付け加えてもらいたい(無茶)。

Petrified Forest National Park

通称:化石の森。とにかく落ちている木が全部石化(Petrified)している。すげぇ。横たわる巨木も全部石。火山灰を含む土砂に埋もれた木々が、地中でゆっくりと硅化した、という説明は理解できるものの、こんな広範囲に渡ってそれが見られると何が何やら。Painted Desertという、火山灰で様々に色づく砂漠も見所なので、お立ち寄りの際はお見逃しのないよう(何)。

Santa Fe

最後はサンタフェ。僕らくらいの世代は「宮沢りえ」というキーワードに強くタグ付けされているあのサンタフェ。基本的に街の建築様式が統一されているため、マクドナルドとかガソリンスタンドとかも一見古い建物ぽい*1。古い町並みがとても美しく、教会とかいろいろと見所が多い。あとメキシコ料理がすごく美味しかった。

*1:あくまで一見ですぐフェイクだって分かりますけどね